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MI(ミニマルインターベンション)とは「最小限の侵襲で最大限の効果を発揮できる処置を選択することが,患者のためになる」という考え方で、数年前から歯科界の潮流となっています。 写真はSさん(女性)の治療前(左)と治療後(右)の左上奥歯です。奥から2番目と3番目(写真でいうと上から2,3番目)の歯が虫歯になっていたため治療したものです。もともと詰めてあった材料(アマルガムという金属材料)の周りに虫歯ができていたため、金属と虫歯の部分だけを削り取り、そこに歯と同じ色をした材料(レジンという有機材料)を詰めて治療完了というわけです。以前だと虫歯を削り、型を採って、金属をセメントでセットするという治療法が主流だったのですが、この方法だとどうしても歯を削る量が多くなってしまうという欠点がありました。ところが、今回行った治療は虫歯の部分だけを必要最小限削り、そこにペースト状のレジンを詰めて光で固めるというもので、まさにMIの考え方を実践したものなのです(9月22日の読売新聞にも掲載されていました)。こうした治療法はレジンという歯科材料が近年飛躍的に改良されたことと、レジンと歯を接着させる材料および手技が発展し確立されたことにより可能になりました。具体的に説明すると、よりすりへりにくい、美しい、変色しにくい材料となり、歯にしっかりくっつくようになったということです。この治療法だと通院回数は1回で済みますし、より自然な仕上がりとなりますので、患者さんにとっても非常にメリットの大きいものだと思います。そんな素晴らしい治療法なのですが、万能というわけではありません。歯と歯の間まで進んだ大きな虫歯の場合には、型を採って、より強い材料(金属とかセラミックスなど)を用いて詰める治療法が良い結果になることも多いのです。 そこで、結論。虫歯はひどくなる前に治しましょう。そうすることにより、歯を削る量が少なくなり、白くきれいな歯にすることができて、治療も1回で済んで、費用も少なくなるというわけです。とっても当たり前すぎる結論ですみませんでした・・・。 |
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