医療法⼈社団 中成堂⻭科医院 | ⼤正時代から埼⽟県川越市にある⻭科医院

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審美歯科治療(1) エステニアインレー

2005.11.18 ブログ
以前お話したホワイトニングや前回のレジンという材料のいずれも、自然な白いキレイな歯を再現する治療でした。このようにお口の中をより美しい状態にする治療を審美歯科といいます。
前回のお話の中で、歯と歯の間にまですすんだ大きな虫歯の場合、型を採って、詰め物(インレー)を作って、歯にセメントでくっつけるという治療についても少し触れました。この場合、保険の範囲内で治療を行うと金属(銀・金・パラジウム合金)の詰め物になります(上の写真)。しかしながら、金属ですから当然歯の色とはマッチせず、きらりと光るギン歯(奥から2番目の歯)になってしまうわけです。これを自然な白い詰め物(エステニアインレー)にしたものが下の写真です。以前の審美歯科治療ですと、こうした白い詰め物を作る場合の材料として、セラミックス(セトモノのような材料)か硬質レジン(硬いプラスチックのようなもの)を用いていました。しかし、セラミックスは硬すぎて割れやすいという欠点があり、レジンには磨り減りやすく、変色しやすいという弱点がありました。そんな中、近年登場した材料がハイブリッドセラミックスという材料です。簡単に説明すると、レジンの中に大量のセラミックスを混ぜこむことにより、両方のいいとこどりをした材料です。今回の治療ではハイブリッドセラミックスの中でも強さに優れたエステニアという材料を用いました。そしてこのエステニアインレーを審美歯科治療の仕上げとして専用の接着材で歯にセットしました(下の写真奥から2番目の歯)。こうすることにより歯と詰め物が強度的にも審美的にも一体化するというわけです。
審美歯科とかキレイに治す等と聞くとどうしても美容的なイメージでとらえられがちですが、決してそんなこともありません。最後にこの治療の優れている点をいくつか挙げてみたいと思います。
1.歯と強固に接着し一体化することにより、歯と詰め物の隙間ができにくく、新たな虫歯が生じにくい。
2.金属と比較して熱を伝えにくいため、冷たいもの等にしみることが少ない。
3.金属アレルギーの患者さんにも対応できる。
4.大きな口で笑ったり、食事したりすることで、ストレスフリーとなり、精神衛生上とっても健康的である。

何しろ、早く僕も白い歯にして欲しいです・・・・